ザ・チャレンジ!

当団体の発行する機関誌「ひまわり通信」の超ロングラン企画に「ザ・チャレンジ!」というコーナーがある。

文字通り、障害を持つスタッフがふだん出来ないこと、今まで経験したことのないことに果敢にチャレンジして、その様子を文章や写真やイラストでレポートする…という、いわば面白企画である。

第一回目の「ザ・チャレンジ」は1992年7月15日号(なんと28年前!)。

それから途中、機関紙そのものが休刊したり、企画がしばらく中断したりと色々紆余曲折(うよきょくせつ)があったが、それでも今にいたるまで細々と続いてきた。

「最近の若者は、勇気を持ってチャレンジするヤツがいないので、面白い企画が立たない…」

そんな声がチラホラ聞こえてくる昨今であるが、過去の機関紙を遡って眺めてみたら、たしかに面白そうな「チャレンジ」がいくつかあった。

今回はそのいくつかをご紹介しよう。

第8回「乗せてくれろや路線バス」

ノンステップバスがまだ走っていない時代のこと。職員が重度脳性マヒの当事者スタッフを車いすに乗せたままバス停にひとり置き去りする(当人の言語障害は強く聞き取るのが困難なほど)。果たして、彼はバスに乗り込んで、目的地まで無事にたどり着くことが出来たか?

第14回「カナダでバンジージャンプ!」

初の海外企画。バンクーバー島の渓谷に架かるつり橋上からおよそ50m下の渓流目指して、脳性マヒのスタッフがダイビングする企画。飛び降りた瞬間、ギョエー!というチャレンジャーの叫び声がカナダの渓谷中にこだました。

第16回「車いすで北アルプス」

立山・黒部アルペンルートに車いすで乗り入れ、標高2500mの室堂まで、トンネルバス、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバス…とバリアだらけの乗り物を果敢に乗り継ぎ、最後は登山道をウィリーして走って、山小屋に一泊する企画。

第18回「激辛バトル!王者決定戦」

4人の自立生活センタースタッフが、「激辛地獄ラーメン」の門をくぐり、誰が一番辛い「地獄の十丁目ラーメン」を汁まで残らずたいらげることが出来るか?を競う企画。ちなみに見事に食べ切った二人はその後記念撮影をされ、写真が店内に飾られることになった。

どうだろう?

かつては、なかなか面白い企画が目白押しだったではないか?

若者たちよ!チャレンジ精神を忘れるなかれ!

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