常葉大学での講義
常葉大学の山屋准教授のご依頼で、さる6月16日、保育部1年生の学生さん約170名の前で、理事長の小久江と総務主任の奥村が1時間半ほどお話をさせていただきました。
テーマは「障害者が地域で生きる、とは?」。
前半は、奥村が、障害者運動の簡単な歴史と当団体の活動内容を紹介し、後半では、小久江が自らの障害者としての体験をもとに、地域で生活することの楽しさや大変さについて率直に語りました。
学生さんたちは、将来、保育士を目指す人たちがほとんどで、決して障害者福祉を専門とするわけでありませんが、皆一様に真剣な眼差しで、私たちの話に耳を傾けてくれていました。
ここで少し、学生さんたちの感想の一部をご紹介いたしましょう。
「今からたった40年前はまだまだ障がい者が差別されてしまっていたことに驚いた。施設に入るか親に世間から隠されるような扱いを受けるしかなかったというのは障がい者にとって肩身が狭く、窮屈な世の中だったのだろうと感じた。現在では、昔に比べれば障がい者に対する偏見などがなくなっていると思うのでもっと誰もが生きやすいような社会になっていってほしい。」
「障害者=可哀想というイメージを僕は持っていたので、そこから連想して、不幸せなんだろうという概念を持っていたのですが、お話の中で、「その人が幸せか不幸せかはその人次第」という言葉を聞いて、その通りだと思いました。」
最後に余談ですが、今回の講義を企画していただいた山屋准教授は、当団体がまだNPO法人格がなく、静岡障害者自立生活センターという任意団体であった頃からの、古くて長いお付き合いです。
先生が、まだ学生だった頃、当団体にボランティアとして長い間かかわってくれていたのです。
当団体の長い歴史を知るひとりでもある、山屋先生、これからもよろしくお願いいたします!