「全身性障害者ガイドヘルパー養成研修」を開催しました。
静岡県の指定を受けて開催
10月30、31日(金、土)の二日間にわたり、当団体が主催する「全身性障害者ガイドヘルパー養成研修」が開催されました。
この研修は、全身性障害の方の車椅子での外出介助、すなわちガイドヘルパーを行うための、基本的な知識と技術を学ぶもので、当団体は、静岡県の指定を受けて毎年一回のペースで開催しています。
研修のカリキュラムは…
研修のカリキュラムは全部で11時間。
一日目は「ガイドヘルパーの制度と業務」、「車いす及び補装具等の理解」、「障害者の心理とニーズ」といった講義が中心。
二日目は、実際に車いすを押しながら外出介助を体験する実習が中心です。
研修当日は、県内各地から参加した11名の受講生が真剣な眼差しで、講師や実習指導者の話に耳を傾けていました。
一方、二日目の実習では、受講生たちは3つのグループに分かれて、車いすに乗る役と押す役を交代しながら、実習指導者と助言者(車いすユーザー)に従って町歩きを体験しました。
実際に自分が車いすに乗る側になってみると、たとえわずかな段差や凸凹であっても、身体に与える振動が意外に大きく不快なことがわかり、受講生たちは貴重な体験をした様子でした。
今回は新型コロナウィルスの影響で、残念ながら公共交通の利用はとりやめとなりましたが、通常はJRや路線バスに乗車して移動する実習も行います。
障害当事者が講義し、実習に関わる
この機会に少し宣伝もさせていただくと、当団体の主催するガイドヘルパー養成研修は、自立生活センターのスタッフであり車椅子ユーザーでもある、障害当事者が自分の体験を交えて、講義したり、実習のアドバイスをしたりするところが最大の特徴となっています。
障害者自身が、自分の体験をもとに「障害者の心理とニーズ」や「障害の理解」を語り、障害者自身が日常感じることをもとに、車いすの適切な押し方や町のバリアについてアドバイスする…
同じ講義やアドバイスであっても、障害当事者が自身の体験をもとに語られる場合は、やはり説得力が違うからです。
このようなスタイルの養成研修ができるのも、当事者団体(自立生活センター)ならではのものです。
将来、ガイドヘルパーとして仕事をしたい方は、ぜひ当団体の実施するこの「全身性障害者ガイドヘルパー養成研修」を受講して下さい。